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スタッフブログ
2023.04.01
「昔入れた銀歯を変えたい」「銀歯を入れたところの歯ぐきが黒ずんできた」とお悩みではありませんか?
歯科治療で使用する銀歯は安いため多くの方が入れていますが、お悩みの原因となっているケースも少なくありません。当院ではそのような方に「メタルフリー治療」をおすすめしています。
金属を含まない素材を使用する治療法を「メタルフリー治療」といいます。
歯科治療の場合、保険診療で詰め物や被せ物をおこなうと基本的に金属を使用しますが、審美性はもちろん機能性もあまりいい素材とはいえません。体に悪影響をもたらす場合もあり注意が必要です。
歯科治療で使用する金属がどのような影響を与えるのかを詳しくみていきましょう。
金属を使用した詰め物や被せ物は安いため、気軽に選んでしまいがちですが、長期的にみると後悔する可能性もあります。
デメリットや起こり得るトラブルは以下のとおりです。
●審美性に劣る
金属があるとその部分だけが目立つため、つい目がいってしまいます。前歯に入れることはほとんどありませんが、中間の歯でも人によっては見えるため注意しなくてはいけません。また、奥歯であっても下顎だとお口を開けたときに目立ちます。
●金属アレルギーの危険性がある
むし歯治療で扱う金属はアレルギー反応がでやすいため、金属アレルギーの方には使用できません。
女性の場合は、妊娠や出産を機に体質が変わる可能性があるため注意が必要です。
同じ歯科治療でも入れ歯やインプラント治療では、アレルギー反応がでにくいチタン製のものを使用できます。
●歯ぐきが下がって金属がみえる可能性がある
金属を含む被せ物の中には、外側を白い素材で盛っているものも存在します。
数か月は問題なく使用できますが、歯周病や加齢の影響で歯ぐきが下がってくると隠れていた金属部分がみえてしまう場合も少なくありません。前歯の場合はとくに目立つ傾向にあります。
●歯ぐきの色が変色する可能性がある
金属は唾液の影響によって徐々に溶けだすため、長期間使用していると歯ぐきが黒く変色することがあります。メタルタトゥーとも呼ばれ、歯磨きやクリーニングでは落とせません。レーザー治療で除去が可能ですが、別途費用がかかります。
●二次カリエスのリスクが高まる
素材の中でも銀はとても硬く伸びがよくないため、削った部位との適合性は低めです。天然歯との境目にすき間ができやすいことから、二次カリエス(治療した部位が再びむし歯になること)が発生する可能性があります。
すき間に入り込んだ汚れは普段のお手入れではもちろん、歯科医院でのクリーニングでも除去できません。
金属を含まないセラミックの素材を使用する方法は、審美性や機能性、適合性を求める方におすすめの治療法です。
特徴やメリットについて詳しくみていきましょう。
●セラミックの特徴と使用することで得られるメリット
○体に優しい素材
生体親和性が高く、そのうえ金属のように「溶け出す」ことがないため、長期間でも安心して使用できます。
○金属アレルギーの心配がない
金属を含まないため、金属アレルギーの方でも使用できます。これから妊娠や出産を控えている方にもおすすめの素材です。
○自然な仕上がり
透明感のある白さを表現できるため、仕上がりが天然歯と見分けがつかないほど自然です。
被せ物の場合は色と形を同時に変えられることから、部分的な矯正治療として使用されるケースも少なくありません。
○表面に傷や汚れがつきにくい
素材の性質上、表面に傷や汚れ、黄ばみなどがつきにくく、きれいな状態を長期間維持できます。審美性を重視したい方にとっては適切な素材といえるでしょう。
○歯ぐきの黒ずみがおこらない
金属を含まないため、長期間使用しても歯ぐきの黒ずみがおこることはありません。
○適合性が高く持ちがいい
適合性が高いため、二次カリエスのリスクが低めです。また、耐久性もあることから擦り減ったり、変形したりする心配もありません。
●コンポジットレジンとセラミックの違いは?
保険適用の白い詰め物である「コンポジットレジン充填(CR)」も金属を含まないメタルフリー治療に該当します。
セラミック治療は保険適用外となるため、費用の安いコンポジットレジン充填を選択しようと考える方も多いと思いますが、両者には決定的な違いが存在します。
○審美性の違い
プラスチック素材であるコンポジットレジンは、白い素材ですがセラミックのような透明感のある白さではありません。また、長期間使用すると変色がおこる可能性があります。
○耐久性の違い
コンポジットレジンはセラミックにくらべて耐久性が低めです。かみ合わせ面に使用した場合は徐々に擦り減り、詰めた部分によっては変形がおこったり、欠けたりして取れてしまうケースも少なくありません。しかし、氷や飴をかむなどの瞬発的な力に対しては、セラミックのほうが弱い傾向にあります。
○機能性の違い
コンポジットレジンは詰め物としては優秀ですが、歯と歯の間のすき間を埋めるといった形を整えることに関しては向いていません。耐久性が低いため、すぐに取れてしまいます。
「どのような仕上がりにしたいのか」を決めて、適切な素材を選択することが大切です。
メタルフリー治療は、審美性だけでなく耐久性や機能性、健康面にもいい影響を与えます。昔入れた銀歯が気になるという方や、むし歯治療を控えていて素材選びに悩んでいるという方は、ぜひメタルフリー治療をご検討ください。
治療前のカウンセリングでは、素材ごとのメリットやデメリットを分かりやすくご説明しております。分からないことや気になることがあればお気軽にご相談ください。
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